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第6回

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しーちゃん「師範が書かれた本、”「道」やりませんか!?”に、いろいろな道についてだったり、武道の事だったり、師範の思いだったり...が、書かれていますけど、その中でも”気”...気持ちだったり気合いだったり、合気道とかも気という字が入っていたりとか...武道ってやっぱり”気”ということとのつながりが強いというか...」

しはん「おっしゃる通りですね。気合を入れろ!って...空手なんかは特に気合って言いますよね。」

しーちゃん「そうですね気合っていうのはすごく言われた記憶、教えてもらった記憶がありますね...私も。」

しはん「氣って、ちょっとみなさんの身近な言葉で言うとエネルギーと考えてくだされば…気合というのはエネルギーを技に合わせると考えると...」

しーちゃん「技に合わせていくっていう事なんですね!」

しはん「えい!って打つときに、そこにキチッとエネルギーを合わせる...そのエネルギーは気持ちのエネルギー...気持ちを込めるということにもつながりますね...言葉としては...」

しーちゃん「その氣っていうのは、精神を統一するということとほぼ同じ...と、考えていいんでしょうか?」

しはん「そうですね...で、それだけじゃない広さが武道には多分...。 気合入れろ!と言うのはスポーツでも、お前、気合が抜けてるんだよ...とか、そういうふうに使うんでしょうけど...」

しーちゃん「気合をいれていくと、空気感ができますもんね!」

しはん「”気”って、本当にいろいろな言葉に使われてますよね...」

しーちゃん「たぶん、空手では、気合入れろって言ったときに、えい!ってかけ声みたいなことを指しているときもあるじゃないですか...で、それがないと、攻撃が当たったとしても、1本ってとってもらえなかったり...」

しはん「息を吐くということじゃないですか...気合を出すということは...ですから、その呼吸を”えい!”って合わせることで、武道の技の威力が出たりとか、効果があったりとかいうことから...それらは、まだ入門なんですけど...氣って...気功とか、中国にあったりしますけど、合気道の気っていうのは、相手の気持ち、まさしくエネルギーにこちらが上手く合わせて、相手の力を利用して、技をかけるみたいなことも...氣を読むとか、相手の気持ちを読むだけじゃなくて、いろいろな雰囲気であるとか、そういうことも察知するということも入っているんでしょうね...そして、気功は、いわゆる中国では、意識で氣をコントロールするって言われる...意至れば氣至る、氣至れば、血至る...。  ”血”ですね...血流が良くなる...」

しーちゃん「氣で血流がよくなる!?」

しはん「そういうことなんです...そう言う言葉があるぐらいに、そういうことに繋がるんですが...」

しはん「だから、意識を全身にくまなく行き渡らせることによって、エネルギーが行き渡って、そして、血流がよくなる...それが、気功法の基本的な健康効果っていうことであれば、健康ってことに対しても、氣っていうのは大変重要です。我々日常生活の中でつい意識が外に向きがちじゃないですか...。視覚聴覚に...あれを見て、これを聴いてっていうことに意識が向きがちですよね...」

しーちゃん「そうですね、見たものの印象って結構強く頭に残りますもんね...」

しはん「はい、で、じゃあ、全身をくまなく均等に...例えば、眼をつぶって何分かだけでも、意識をする時間がみなさんに...ということは、なかなか日常ではないと思うんですけど...」

しーちゃん「ないですね~...」

しはん「ないですよね...禅とか、そういうものをやらない限り...でも、それをすることによって、先の話であった、意識がエネルギーとして捉えられるとするならば、全身をくまなく均等に意識をすることは、実は、全身にくまなくエネルギーを行き渡らせるということになりますよね...」

しーちゃん「五感が研ぎ澄まされる...」

しはん「そういうことも含めて、意識というのは、エネルギー...自分だという意識の主体...自分が自分の身体を意識するというのは、自分が入っている一番最初の入れ物である身体を自分の主体というものが意識してあげる...ちょっと解りやすく言いますと、自分が学校の先生だとして、で、教室のみんなが自分の身体だとして...で、ある一定の子達には意識が行っているんですけど、ある一定の子達には、意識が行っていないとするじゃないですか...そうすると、意識が行き渡ってないなと感じる子は、きっと寂しい...。」

 

しーちゃん「やる気もなくなったり...」

しはん「そういうことですよね。ちょっと反発が出ちゃったり...というのが、身体にも起こるとするならば...」

しーちゃん「あ~!!」

​しはん「どうせボクは...”ボク”は、例えば足先だったとして...ボクはどうせ大事じゃないんでしょ...みたいな意識が行っていない場所に何らかの形での故障がでたり、出やすくなったり...」

しーちゃん「そうですね、やっぱり気を抜いているときに怪我をしやすかったりしますもんね。」

しはん「そのとおり!」

しーちゃん「あとは、やっぱり自分の身体は、意識で変わることも本当に多いんですね...」

しはん「おっしゃるとおり! 氣というと、アニメとかのカメハメ波みたいなことに思われてるところもあるでしょうけど...自分の意識のエネルギーをどのように運用するか、上手に使うかが、武道の稽古の中に入っていると...その中で技っていうものにも...空気の気であったり、気持ちの気であったり、することと同じに、たくさんの意識をそこに込めることで、極意って言葉がありますよね...意識を極めるって書くじゃないですか...意識を極めていくことで、いろんなことに応用もきくし、健康にもよい...こういうことで極意という言葉は、焼きそばの極意とかいう使われ方をしたりしますが、出処は武道ではないかと...自負しているんですけど...。」

しーちゃん「確かにそんな感じがしますね...氣を自分の氣をコントロールするのが上手な方、苦手な方、っていると思うんですけど...やっぱり、武道の中で強い人、極めてる方というのは、氣をコントロールするのが上手な方が多いですか?」

しはん「もちろんそうだと思いますね...古来の達人と呼ばれた方々もきっと氣ということには非常に敏感だったと思いますし...あの...今言ったようなことを、たくさん...我々が想像を絶するような運用のされ方を...そこに達していたから、達人と言うんじゃないですかね...」

しーちゃん「あーやっぱりそうなんだ...」

しはん「だと思いますね。」

しーちゃん「師範は...やっぱり、空手を始めて極めていくうちにその氣をコントロールするっていう感覚も身に付いたというか...そういう感じがありますか?」

しはん「はい、まだまだ自分なんかは、本当に修業中で、全然なんですけど、やっぱり入口で、そういうこと、あるよな...っていうことを多々感じています...。ですから、まだまだ、この先、奥が深いので、日々、そのことも追いかけて頑張ってますけど...。」

しーちゃん「今、このリスナーさんで、氣をコントロールするのを上手くするには、どうしたらいいんだろう...っていうふうに思う方もいらっしゃるかなって思うんですけど、やっぱり意識ですか?最初は...」

しはん「そうでしょうね...あの、禅とか瞑想って眼をつぶるじゃないですか...半眼と言って半分閉じるということもあるんですけど、遮断するんでしょうね...視覚聴覚にとらわれやすいじゃないですか。それを遮断すると内側に意識が向きやすいじゃないですか...で、自分の身体全般に意識を行き渡らせるところからだんだん自分の心に意識が向く...そういう内側へのベクトルを、意識をむけるということもひとつ...秘訣じゃないですかね? 眼を閉じて1分だけでも自分の身体を意識する時間をつくると...それも、氣のコントロールというか、意識のコントロールの秘訣かもしれませんね...」

しーちゃん「心を落ち着かせるという意味でも、もしかしたら良さそうですね...」

しはん「おっしゃるとおりですね...」

しーちゃん「あとは、どうですか...日常で氣をコントロールするのを上手くするために出来ることが他にありますか? やっぱり眼をつぶって、静かにしてみるというのがいちばんいいですかね...」

しはん「あっちこっちでやれないことなんですけど...”元気”って言うじゃないですか...」

しーちゃん「元気も氣なんだ...」

しはん「気の元って書きますよね。」

しーちゃん「今、聞いている氣の話と元気って、あまり結びつかないような感じが...」

しはん「気の元って書く元気って...声で現されますよね...」

しーちゃん「そうか!やっぱり声が明るい人、大きい人は元気だな~っていう印象を持ちますもんね!」

しはん「あまり良くない例えかもしれないですけど、病気の方をお見舞いすると、やっぱり、声が...はー...どうも...しはん...ありがとう...みたいに弱々しいじゃないですか...。でも、病気の方をお見舞いに行って、やあ!しはん!よく来てくれたね!って大きな声だったりしたら、え!?本当に病気ですか?ってなるじゃないですか...」

しはん「きっと、元気って声に現れる...逆に利用して、道場では声を大きくすることで元気というか、気の元が入ってくるんじゃないかと...」

しーちゃん「たしかに!」

しはん「気も強くなりますよね...大きな声を出せば...」

しーちゃん「そうですよね...どういうオーラを自分が発しようとするかっていうのも、すごく大事ですもんね...普段からマイナス思考なことばかりなことを発してる人というのは、そういうものが寄ってきやすいんでしょうし...」

しはん「しーちゃんに言われて、今、すごいこと言われたと...マイナスな言葉とか吐いちゃうと、そういうマイナスの氣が自分から発せられてしまう...ということありますもんね! 勉強になりました! 言わないようにしてるつもりですけど、つい愚痴ってしまったり...とか、ありますからね...」

しーちゃん「氣っていろんなところで...武道だけじゃなく、日常、生活の中で、本当に大切なことなんですね...マイナスなことをつい言ってないかチェックします。気をつけていきましょう! 私もそうですけど、良い氣をいっぱい呼べるといいですね!」

...そんな内容の第六回目のOAでした。

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